最高2.5kPa(キロパスカル),最低1kPaとなっています。

標準大気圧が101.3kPa(=1013hPa)ですから,額面通りに受け取れば,供給されるガスの圧力は大気圧の100分の1から数10分の1ですから,ガス菅からガスが出て来るどころか,空気の方が激しくガス管の中に吸い込まれていくことになります。
そんなバカな。少々考えてみました。
この圧力表示は,絶対的な圧力ではなく大気圧より高い分との差,相対圧力を言っているのだろうと思うに至り,疑問氷解です。大気圧よりも高い分の圧力を言っているのだろうと。
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当方真空を扱う仕事をしていたので,絶対圧力に慣れきっていた様です。
標準大気圧の101.3kPaというのは,101.3kN/m2=101.3kN/m2=10340kg重/m210.34トン重/m2で,1m2あたり約10トンもの荷重が掛かっているわけですが,大気中で生活していればそれが普通の状態ですので,これを0気圧として考えるようです。
そう言えば「負圧」なんて言葉があります。この言葉が生まれる背景は,基準の圧力よりも低い部分をそう言うのだとすれば合点が行きます。当方は真空が0Paだとばかり思っていましたしたが,大気中で生活していると,真空は-101.3kPaになると言う事なのでしょう。
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ガスの供給圧力の話にもどりますと,ガス料金は,単価が体積(立米[m3])でかかりますから,「体積で言われても圧力がはっきりしなければ意味ないではないか?」と,以前地元のガス屋さんに聞いてみたことがあります。即答はされませんでしたが,しばらく調べてもらって「1.03気圧で供給する」のだとの事でした。1気圧が101.3kPaとすれば,圧力増加分の0.03気圧は,約3kPaですからほぼ上の値と一致します。
1〜3kPa程度の幅はありますが,大気圧に比べてわずかに高い圧力で供給しているという事なのでしょう。天候や標高によっても気圧は変わりますので,幅を持たせてあり,最高圧力は高気圧の時でもスムーズに出るくらいの圧力と言う事なのでしょう。
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そう言えば,自動車のタイヤの空気圧も,2.2気圧(223kPa)くらい入れますが,これとて大気圧からの増加分(大気圧を0気圧)としています。水圧にしても,水深10mで約1気圧ですが,やはり上の大気圧分は考えずに,水の分だけを考える様です。
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いわば,真空からの圧力差が大気圧ですが,大気中での圧力を扱う際は大気圧を0気圧と考えて,そこからの圧力差を問題にするわけです。流体の圧力を扱う人には当たり前の事なのでしょう。いまさら違和感を持ったのは当方に常識がなかっただけの様でした。

この記事へのコメント
U3
101.3kPaを1気圧と考えるのではなく、これを基準として0気圧に設定するという考えなのですね。
今年も色々お世話になりました。
良い年をお迎えください。
風神
来年もよろしくお願いします。良いお年をお迎えください。
枝動
本年もお世話になりまして、ありがとうございました。
明年も、どうぞよろしくお願い致します。
佳きお年をお迎えくださいませ。
ロートレー
昨年中は大変お世話になりました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします^^
記事を読ませていただいて、GSのコンプレッサーのメーターが
gf/cm2 で表示されていたことに、初めて気が付きました
過去、使うたびに、指定タイヤ圧(1.8kgf/cm2)との違いに違和感一杯でした。
kがキロの意味だと気が付かったのです^^
Enrique
常識的な事なのでしょうが,それ故かまともに考える人もいないのでしょう。
ご挨拶いただき有難うございます。
Enrique
年末年始のご挨拶いただき,有難うございます。
こちらこそよろしくお願いいたします。
Enrique
年末年始のご挨拶いただき,有難うございます。
こちらこそ,よろしくお願いいたします。
Enrique
年末年始のご挨拶いただき,有難うございます。
こちらこそよろしくお願いいたします。
圧力が[gf/cm^2]の単位表示ならば,目盛は1000とか2000とかのはずです。もし,1とか2の目盛りならば,相対圧力の問題ではなく,単なる間違いだと思います。